Google Earthを古地磁気学に

古地磁気(こちじき), 古地磁気学(こちじきがく) の説明はこちらをご覧ください。

古地磁気学は、過去のある時代のある地点にお ける地磁気ベクトルがどうであったかを調べる学問です。 うまく測定ができると、時刻tにおける地磁気3成分(I=伏角・D=偏角・F=全磁力, もしくはX=北向き・Y=東向き・Z=下向き)がわかるはずです。


しかし実際の古地磁気学では、方向(伏角・偏角)と全磁力の測定では難易度がだ いぶ違います。全磁力(過去のある時点での地磁気の強さ)を測定することは、技 術的、そしてサンプル的にとても難しいのです。 なので、多くの古地磁気学の研究では方位データだけが測定されてきました。

強度を含む3成分のデータであれば、X,Y,Z軸を使った3次元プロットができるの ですが、D, I しかない場合は、仕方がないので単位(半径=1)球面上に投影して プロットされます。球面上に投影するのですが、実際人に見せる場面では印刷し たものが多いので、球面を平面上に投影した等角投影や等積投影が利用されます。

ここでは、その球面投影の代わりに Google Earth の地球を「単位球」と見立て てその表面にデータを投影する方法を提案します。

櫻庭らのダイナモモデル << Google Earthで古地磁気 >> 日本における過去2000年の変化

Copyright: The MAGE Project Team & Tadahiro Hatakeyama, Information Processing Center, Okayama University of Science, Japan